ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』にゾンビを足した作品です。
その事実を知った時に頭の中が「?」となりましたが、話の展開はきちんと『高慢と偏見』です。そこにゾンビが存在しているだけです。
『ダウントン・アビー』のローズ役で有名なリリー・ジェームズがエリザベスを、サム・ライリーがダーシー氏を演じています。
『高慢と偏見とゾンビ』作品情報
原 題 | PRIDE + PREJUDICE + ZOMBIES |
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監督・脚本 | バー・スティアーズ |
製作年度 | 2016年 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ |
原 作 | セス・グレアム=スミス、ジェイン・オースティン |
撮 影 | レミ・アデファラシン |
評 価 | Yahoo映画 3.47 映画.com 3.4 Filmarks 3.4 |
※データは2019年6月22日現在のもの
あらすじ
18世紀末、イギリス。
謎のウイルスが蔓延し、感染した者はゾンビとなって人々を襲っています。片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は得意のカンフーでゾンビと戦う日々を過ごしていますが、姉妹の母親は娘たちを早くお金持ちと結婚させなければと一人焦る日々。
そんな時、近所に資産家のビングリー(ダグラス・ブース)が引っ越してきて、友人の大富豪で高潔な騎士ダーシー(サム・ライリー)も出入りするようになります。折しも舞踏会が開かれ、ビングリーとベネット家の長女ジェイン(ベラ・ヒースコート)はひと目で恋におち、一方、次女のエリザベス(リリー・ジェームズ)はダーシーの高慢な態度に腹を立てながら、彼のことが気になっていきます。ダーシーも戦う姿が勇ましい彼女に惹かれていくが、彼女との身分の違いに葛藤を覚えます。
突然、ビングリーがジェインを置いてロンドンへ帰ってしまうことに。のちに、ダーシーがビングリーとジェインを二人を引き裂いたと聞いたエリザベスは激怒し、ダーシーが一世一代の決意で臨んだプロポーズを拒絶。
そんな中、遂に人類とゾンビの最終戦争が始まり、エリザベスとダーシーは共に戦うことに。
すれ違う恋と、人類滅亡の行方は?
予告動画
キャスト
エリザベス・ベネット | リリー・ジェームズ |
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ダーシー氏 | サム・ライリー |
ジョージ・ウィカム | ジャック・ヒューストン |
ジェイン・ベネット | ベラ・ヒースコート |
ビングリー | ダグラス・ブース |
コリンズ | マット・スミス |
キャサリン・ド・バーグ夫人 | レナ・ヘディ |
ベネット氏 | チャールズ・ダンス |
ベネット夫人 | サリー・フィリップス |
メアリ・ベネット | ミリー・ブレイディ |
キティ・ベネット | スキ・ウォーターハウス |
リディア・ベネット | エリー・バンバー |
原作『高慢と偏見とゾンビ』
全米で100万部の大ベストセラー。
著者はセス・グレアム=スミス(Seth Grahame-Smith)。
アメリカの作家、TV・映画の脚本家・プロデューサー。ロサンゼルス在住。本作品で一躍有名になる。
公式サイト:http://sethgrahamesmith.com/
管理人コメント
初めて見た時の印象は「何、これ…」というものでした。
なぜ『高慢と偏見』に『ゾンビ』をつける必要があるのだろか?としばし悩みました。実際にこの映画を見るかどうかも迷いました。
『高慢と偏見』の世界観を壊されやしないか、という危惧が。
が、怖いもの見たさで見るとこれが意外と面白い、というか想像以上に『高慢と偏見』の世界をきちんと踏まえていて、まぁ、なんと申しますかそれなりに笑わせていただきました。
とはいえ、やはり相当な無茶ぶりですね。
何故、あえてゾンビを設定に取り入れる必要があったのかさっぱりと分かりませんし、理解できませんでした。また、そのゾンビを取り入れたがゆえに『高慢と偏見』の物語の展開がかなり唐突な印象を受けます。
例えば、『高慢と偏見とゾンビ』で初めて『高慢と偏見』の世界に触れるという人やゾンビ映画大好きな人には納得のいく出来栄えかもしれません。
が、『高慢と偏見』のファンには物足りなく、肩透かし感もあり、同時にしらけるものがありました。見終えた後、あえて見る必要もない作品だった、と思ったほどです。
また、この作品でダーシー氏を演じたサム・ライリーに全女性が恋に落ちた、とあおっているメディアもありますが、個人的には「?」ですね。
コリン・ファース演じたダーシー氏の魅力を再確認する結果になりました。
一方、エリザベス役のリリー・ジェームズはさすがの美貌でうっとりとさせられるものがありましたわ・・・!