1798年から翌年にかけて執筆された『スーザン』という小説がそのままの形で出版された作品。
ジェイン・オースティンはこの作品を熱心に売り込んだが、出版社の評価は低く、彼女の死後、兄ヘンリーによって『ノーサンガー・アビー』と改題され、出版。出版は死後であるが、実質の処女作。
タイトルの『ノーサンガー・アビー』とはヘンリーの実家、ノーサンガー館をさします。
あらすじ
子どもの頃のキャサリン・モーランドを見た人は、誰もこの娘がヒロインになると思わないだろう、とオースティンはヒロインを紹介します。
が、年頃になり、美しくなったキャサリンは近所に住むアレン夫妻に連れられてバースへ行きます。当時のバースは上流階級の人たちの一大社交場でした。
舞踏会、散歩、買い物といった華やかな日々を過ごす中、遊び人のジョン・ソープや牧師のヘンリー・ティルニーなどに出会う。
ヘンリーの父親の館、ノーサンガー・アビーに招待されたキャサリンは現実と空想を混同してしまい、ヘンリーの父親のティルニー将軍が妻を殺したのではないか、と想像を膨らませた結果、大きな失敗をすることに。
くわえて、ティルニー将軍の勘違いなどもあったが、最後にヘンリーとめでたく結ばれます。
書籍
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