望月玲子『高慢と偏見』漫画

望月玲子さんが描いた漫画『高慢と偏見』を紹介します。

もうお判りでしょうが、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』をベースにして描かれています。

内容としては極めて忠実に展開されており、かつ絵も美麗で違和感を感じさせるものがなく、『高慢と偏見』のあらすじを理解するにはいいかもしれません。

が、やはり、漫画展開するにあたり内容がはしょられている印象がありますので、本から入っていただくのが一番かも、という思いもしております。

残念ながら、現在、この漫画は絶版となっており、古本屋さんやメルカリで手に入れる形になります。

望月玲子『高慢と偏見』エメラルドコミックス ロマンスコミックス(漫画)

望月玲子『高慢と偏見』漫画

発刊日 2009年4月1日
作者 原作:ジェイン・オースティン
漫画:望月玲子

レビュー、望月玲子『高慢と偏見』エメラルドコミックス ロマンスコミックス

望月玲子『高慢と偏見』漫画

Amazonのレビューが素晴らしく、わたしもそう思う!というものがありましたので、引用させていただきます。

あの物語がわずか2冊に収まる訳がないのは解りきっていますのでかなり割り引いて考えても、
漫画化するにあたってのシナリオの練りがちょっと足りないと感じました。
話が通じるための必要最低限のエピソードのみを抽出せざるを得ないのは理解出来るのですが、
その繋げ方(漫画としての見せ方)があまりにも唐突な気がして。
スライドのフィルムが次々と切り替わる様に、ハイ次、ハイ次、終始そんな風なので。
もっとも、割り当てられたページ数が少ないのは作者の方の責任ではないので、
編集部の考えが甘かった様に思います。むしろ作者さんはご苦労された事でしょう。

そう!わたしもそう思いました。

上下2巻の漫画に収めるために作者の望月玲子さんはさぞ苦労されたのだろうと実感しまくりながら読みました。ベテランの漫画家さんらしくうまくまとめておられますが、やはりどうしても唐突感は否めません。

特にエリザベスとウィカム、コリンズ牧師とのやりとりはスパーっと流れるようになっているため、エリザベスがウィカムへ心揺れる様などがちょっとわかりにくかったですね。

また、後半ではリディアとウィカムの駆け落ちからの流れも非常に早く、余韻がはっきりとしませんでした。

なぜ、ダーシーがエリザベスに惹かれたのか、エリザベスもダーシーに好意を抱くようになったのか…そのあたりは本当に理詰めで流れている印象になってしまうのが残念…

ま、『高慢と偏見』がそういう小説だと言われてしまうとそうなのですが、小説にあった余韻や情緒が漫画では綺麗に掻き消えてしまっている印象です。

そういう意味では、基本的にこの漫画は『高慢と偏見』の小説を読んでいる人がターゲットにされているのだろう、と感じました。

とはいえ、本当に絵は綺麗ですし、イギリスの庭園もダーシー邸も綺麗に描かれており、うっとりとするものはありました。

ダーシーもウィカムも安定のイケメンとして描かれておりますので、ご安心を。

再び、漫画化の希望

実写版はBBC版を超えるものが今後、登場するのか甚だ不明ですが、日本が誇るジャパニーズ漫画で大和和紀さんの 『あさきゆめみし』クラスの漫画連載を実現してほしいものです。

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講談社
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尚、管理人は『源氏物語』も大好きですわ。

個人的にはいつか『源氏物語』のサイトも立ち上げてみたいのですが、既に素晴らしいサイトがあり、気が引けている状態です…(^^;

ぜひ、『高慢と偏見』でどなたか漫画の連載をお願いしますー