映画『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ イメージ画像

レニー・ゼルウィガーがブリジット・ジョーンズ、そして、コリン・ファースがBBCの『高慢と偏見』に続いて『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズでも魅力的なミスター・ダーシーを演じました。

また、ヒュー・グランドがブリジットを惑わすイケメン上司役を魅力たっぷりに。シリーズ3作目ではヒュー・グランドに代わりパトリック・デンプシーが出演。

足掛け15年をかけたブリジットとマーク・ダーシーの恋の行方は!?

『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ

ブリジット・ジョーンズという独身女性が仕事に恋に友情に奔走する姿が描かれています。現在、3作が制作されています。

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ヘレン・フィールディングの原作

著者はヘレン・フィールディング。イギリスの作家。

『ブリジット・ジョーンズの日記』はBBC制作の『高慢と偏見』のダーシー氏に触発されて書かれました。

英文も比較的平易で読みやすいです。

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『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ主な登場人物

ブリジット・ジョーンズ / レニー・ゼルウィガー 1~3作

初登場時、32歳、独身、彼氏なし、常にダイエットと禁酒と禁煙、太目の体形、ブリジット・ジョーンズ。演じるはアメリカ人女優のレニー・ゼルウィガー。

エリザベス・ベネット
『高慢と偏見』のエリザベス・ベネットを模していると思われます…が、ずいぶんとエリザベスと異なりますね(笑)いい意味で!わたしはブリジットのほうが親しみがあったりします。エリザベス・ベネット

マークーダーシー / コリン・ファース 1~3作

人権派弁護士、ブリジットとは子供の頃に裸の付き合いをした仲。高慢で嫌味ばかり飛び出す男。ダニエル・クリーヴァーと何やら因縁がありそう。演じるはコリン・ファース。

フィッツウィリアム・ダーシー

そのものずばり!『高慢と偏見』のフィッツウィリアム・ダーシー。コリン・ファースがそのまま演じています。フィッツウィリアム・ダーシー

ダニエル・クリーヴァー / ヒュー・グランド 1~2作

ブリジットの上司。セクシーなプレイボーイで「惹かれてはダメ!」と自制をしようとしても出来ないブリジット。演じるはヒュー・グランド。

ジョージ・ウィカム
ダーシーと因縁の関係のダニエル・クリーヴァー。プレイボーイの彼はウィカムがモデルで間違いありません。ジョージ・ウィカム

ジャック・クワント / パトリック・デンプシー 3作

セクシーな上司ダニエル・クリーヴァーに代わり登場した色男。ハンサムで性格も良いIT企業の社長。演じるはパトリック・デンプシー。

あえて言うならば、フィッツウィリアム大佐(?)フィッツウィリアム大佐

二人の男の間で揺れるブリジット

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ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』でヒロイン、エリザベスの前にはダーシー氏、コリンズ、ウィカム、フィッツウィリアム大佐と複数の男性が登場しました。

そして、ブリジット・ジョーンズの前には常に二人の男が現れます。

一人は実直な弁護士マーク・ダーシー。そして、残る一人はセクシーな男ダニエル・クリーヴァーかジャック・クワント。

ブリジットはこの二人の男の間で揺れ動きます。

マーク・ダーシーは真面目で堅物で高慢でお高くとまっている、それでいて優しいところもあります。が、ブリジットの望むような愛の言葉をなかなかかけてくれませんし、育ちの違いによるギャップも…

一方、ダニエル・クリーヴァーやジャック・クワントはセクシーなイケメン。何よりもブリジットの望む言葉を常にくれますし、何よりも女を喜ばせることを知り尽くしています。一緒にいると楽しそう。

でも…マーク・ダーシーが忘れられないブリジット。

『ブリジット・ジョーンズの日記( Bridget Jones’s Diary )』2001年

原題 Bridget Jones’s Diary
監督 シャロン・マグワイア
製昨年 2001年
出演 レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グランド

あらすじ ※ネタバレあり

実家で行われるクリスマスパーティの会場で人権は弁護士のマーク・ダーシーを紹介されたブリジット。

彼のことをいいかも!と思ったのは一瞬で、彼のトナカイ柄のセーターと嫌味でテンションダウン。「彼とはないわ」と思うブリジット。

職場では嫌になるほど魅惑的でセクシーな上司ダニエルが誘惑を仕掛けてきます。

今年のテーマはまとまな真面目な彼氏を見つけることよ!と思いながらも自制心を発揮できず、ブリジットはダニエルに惹かれる自分を止めることができませんでした。しかし、プレイボーイのダニエルはアメリカ本社にモデル級の美人の恋人がいたのです…!

傷心のブリジットはテレビ局へ転職。

また、クリスマスパーティ以来、マーク・ダーシーと再会する機会も増えていき、ある日、思いがけないことに彼に告白され驚くブリジット。

ついに仕事でスクープをものしたブリジットはマーク・ダーシーといい雰囲気になりますが、そこへ空気を読まない男ダニエル・クリーヴァーが訪問し、因縁の関係である二人は喧嘩を繰り広げます。

ブリジットはどちらとも付きあわないことを選択します…そして、次のクリスマス。

ブリジットはついにマーク・ダーシーとダニエル・クリーヴァーの因縁の原因を知り、マーク・ダーシーへの気持ちを確認します。

そして、雪が降る中、二人はようやく結ばれます。

『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(Bridget Jones: The Edge of Reason )』2004年

原題 Bridget Jones: The Edge of Reason
監督 ビーバン・キドロン
製昨年 2004年
出演 レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グランド

あらすじ ※ネタバレあり

ブリジットとマーク・ダーシーが付き合い始めて6週間。

最高に幸せなブリジットだったが、相変わらずちょこちょことドジを踏んでしまい、次第にマークとの違いを感じるようになります。

そして、常にマークのそばにいる美人で足の長いレベッカ。レベッカはやたらとブリジットに親し気だが、ブリジットは彼女の存在が気になって仕方がなく、ついにマークとレベッカはできていると勘違いしてしまう。

加えて「結婚は考えていない」と言われてついに別れることになったブリジット。

マークとの別れの痛みを忘れるために仕事に打ち込むことを誓うブリジットのところへタイでの仕事が舞い込んできます。

しかも、なぜかレポーターに転職してダニエル・クリーヴァーと一緒の仕事。ブリジットはしぶしぶタイへ向買い、そこで一瞬怪しい雰囲気になりかけますが、理性を取り戻しました。

そして帰国の日、空港で麻薬密売の疑いで収監されてしまいます…!同僚もダニエルも帰国してしまい、ブリジットの無実を証明する人がいない中、途方に暮れます。そこへマーク・ダーシーが事務的な態度で登場し、ブリジットを無事にイギリスへ帰国させます。

帰国後、マークの獅子奮迅ぶりを知ったブリジットは彼へ愛の告白をし、また、マークもプロポーズを。

そして、最後はブリジットの両親の結婚式場でほほ笑む二人の姿がありました。

『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期( Bridget Jones’s Baby )』2016年

原題 Bridget Jones’s Baby
監督 シャロン・マグアイア
製昨年 2016年
出演 レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシー

監督がシャロン・マグワイアに戻りました。これにより、ブリジット・ジョーンズらしさが戻ってきたよう。

あらすじ ※ネタバレあり

43歳、アラフォーになったブリジットはなぜか未だに独身。

彼女が愛した男たちは、プレイボーイのダニエル・クリーヴァーは飛行機事故で亡くなり、別の女性と結婚したマークは離婚調停中の身。

しかし、今やテレビ局の敏腕プロデューサーとなったブリジットに、ドラマチックな出会いが訪れます。

相手はハンサムでリッチ、性格もナイスなIT企業の社長、ジャック・クワント。ブリジットはいつもの天然っぷりでジャックに急接近する一方、マークとも再会を果たします。そして、離婚調停中のマークと思わず一夜を過ごしてしまいます。

思いがけず妊娠が発覚し、動揺するブリジット。産婦人科医にどちらの男性のほうが可能性が高いか?と問いかけるも、産婦人科医はどちらも可能性がある、と。

そして、ブリジットはマークとジャックに妊娠の事実とどちらが父親かわからないと告げます。ショックを受ける二人。

そして、またしても二人の男性の間で揺れ動くブリジット。その間、おなかの中のベイビーはすくすくと育ち、ついに出産日を。

そして、1年後、マークとブリジットの結婚式が行われました。

足掛け15年をかけての恋、ブリジット・ジョーンズの恋は収まるべきところに収まった

イメージ画像 カップル

ヘレン・フィールディングの本ではマーク・ダーシーが死んでしまい、ブリジットには新たな恋が示唆されています。

この展開は「違うだろー」と思っていたら、映画はきちんと3作目で収まるべきところ収まった感じですね。ブリジットとマークは結婚をし、二人で子育てをしました、と。

それでこそ、結婚に至るまでの道をひたすら描いたジェイン・オースティンの王道だと思うんです。

さて、個人的に2作目はちょっと駄作ですが、1作目と3作目は最高にキュートでロマンティックで、それでいて笑える仕上がりに持ってきました。

レニー・ゼルウィガーのこれぞブリジット・ジョーンズという女優魂(体重の増減がすごい…!)もさりことながら、コリン・ファース演じるマーク・ダーシーも最高にキュートでした。

彼はこの作品でBBC版のフィッツウィリアム・ダーシーの面影を払しょくしたといわれていますが、それもありなん…!という出来栄え。

個人的な話になりますが、わたしが初めてこの作品を見たとき、20代の半ば頃の独身時代でした。

仕事と恋愛と結婚でごっちゃごっちゃになっていた頃で、ブリジット・ジョーンズの日記を見て笑って、泣いて救われました。それだけに3作目の登場も泣いちゃったなー( ;∀;)

ともあれ、オースティンが望んだように(?)ヒロインとヒーローはきちんと結ばれてよかったです。

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