レディ・キャサリン・ド・バーグ

レディ・キャサリン・ド・バーグ、ダーシー氏の母の妹であり、叔母。

娘をダーシー氏と結婚させて、財産と領地を合算させることをもくろんでいます。

また、コリンズ牧師の任命権を持っています。

『高慢と偏見』におけるレディ・キャサリン・ド・バーグ

サー・ルイス・ド・バーグの未亡人。ロージング・バークスの女主人。

【 地図 】『高慢と偏見』の舞台はどこ?

尚、家族名ではなく、「レディ・キャサリン」のように名前にレディの称号がついていることにより、レディ・キャサリン・ド・バーグは伯爵位以上、つまりの令嬢であったことが示唆されているようです。

背の高い、大柄な女性で、かっては綺麗だっただろうと思われる、くっきりとした眼鼻立ちをしていた。その素振りには人の意を迎えようとするところがなく、客人を迎える態度も相手に身分の低いことを忘れさせようとするようなものではなかった。黙っていても威厳のあるひとではなく、何を云うのでも、口の利き方が高飛車で尊大な人柄が歴然としていた。(p281)

レディ・キャサリンは常に命令することに慣れており、エリザベスもほどなくして気づきます。

そして、周囲の人はその意見をありがたく拝聴する、と。

高位貴族の家に生まれ、裕福な結婚生活を送ったレディ・キャサリンには高慢で

コリンズによるレディ・キャサリン・ド・バーグ評

自分は生れてこのかたあのような上流人の態度にはーレイディ・キャサリンが自分に示してくれたような、あのような愛想のよい、謙遜な態度にはお目に掛ったことがないと断言した。(一部省略)自分の知人の多くはレイディ・キャサリンを高慢なひとだと思っているが、自分の眼にはただもう愛想のいいお方としか見えない。(pp122-123)

牧師の任命権を持つレディ・キャサリンに対してコリンズは卑屈なほど低姿勢で向き合っています。

コリンズの妻、シャーロットはさすがの貫禄でレディ・キャサリンをうまく処している印象。むしろ、レディ・キャサリンの名前を持ち出して、コリンズを右から左へ動かしているところがさすがはシャーロット!と感服しました。

一人娘、ミス・ド・バーグ

母と娘は体つきも顔立ちもまるで似ていなかった。ミス・ド・バーグは顔色が悪く、病弱な感じで、目鼻立ちも、不器量ではないが特にどうということはなく、ごくたまにジェンキンソン夫人に低声で話し掛けるほかは、殆ど口を利かなかった。(p282)

レディ・キャサリン・ド・バーグはこの一人娘とダーシー氏の結婚をもくろんでいました。

しかし、このミス・ド・バーグは母に似ず、病弱で小柄であったよう。物語では会話は一切出てこず、ただただ弱弱しい人という印象を与えられています。

はからずもエリザベスとダーシー氏のキューピット役をつとめる

イメージ画像 ばら ロマンス

エリザベスとダーシー氏が結ばれるきっかけとなったのがこのレディ・キャサリンの思いがけない訪問でした。

甥のダーシーと田舎娘エリザベスのロマンスの噂を耳にしたレディ・キャサリンはエリザベスに問い詰めます。甥と結婚の約束をしているのか?と。

それに対してエリザベスは約束していません、と答えるとレディ・キャサリンは満足したように「ならば、今後も甥と結婚することはない」と約束しなさい、と詰め寄ります。

エリザベスは理不尽な要求に憤慨し、レディ・キャサリンを退けます。

そのことの顛末をしったダーシー氏が自信をもってエリザベスの元へプロポーズに訪れる、と。

逆の言い方をすれば、レディ・キャサリンがエリザベスの元へ訪れなければ、彼女とダーシー氏の結婚はなかったかもしれませんね…!

レディ・キャサリン・ド・バーグを演じた女優

『高慢と偏見』(1940年) エドナ・メイ・オリヴァー( Edna May Oliver )
『高慢と偏見』(1995年) バーバラ・リー・ハント( Barbara Leigh-Hunt )
『プライドと偏見』(2005年) ジュディ・デンチ( Judith Olivia Dench )
『高慢と偏見とゾンビ』(2016年) レナ・ヘディ( Lena Headey )

毎回思うのですが、レディ・キャサリンを演じている女優さん、年齢を重ねすぎているような気がするのですが・・・ダーシー氏の母親の妹、かつ、まだ若い未婚の娘を一人抱えているのですからもっと若い女優を配してもいいのでは?と思っていました。

そこへ『高慢と偏見とゾンビ』でレナ・ヘディがレディ・キャサリンを演じているのを見て「これよ、これ!」と叫んでしまいました。

レナ・ヘディといえば、『ゲーム・オブ・スローンズ』のサーセイ・ラニスター役が有名ですが、それに負けるとも劣らぬ強いレディ・キャサリンでしたね(笑)ゾンビと戦っていましたもの…!

さて、レナ・ヘディ以外も有名な女優がレディ・キャサリンを演じています。

『プライドと偏見』のジュディ・デンチはイギリスの映画史を彩る女優さんですし、最近では007シリーズのMで有名ですね。

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とはいえ、わたしにとってレディ・キャサリンといえば、バーバラ・リー・ハントが演じたレディ・キャサリンですね…!

あの瞬きのない大きな目で見つめられるとひーっと叫びそうになりました。